<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 秦中吟十首 議婚>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 婚を議す>
<BookPage: 131-133>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
天下無正聲，
悅耳即爲娛。
人間無正色，
悅目即爲姝。
顏色非相遠，
貧富則有殊。
貧爲時所棄，
富爲時所趨。
紅樓富家女，
金縷繡羅襦。
見人不斂手，
嬌癡二八初。
母兄未開口，
已嫁不須臾。
綠窗貧家女，
寂莫二十餘。
荆釵不直錢，
衣上無真珠。
幾迴人欲聘，
臨日又踟躕。
主人會良媒，
置酒滿玉壺。
四座且勿飲，
聽我歌兩途。
富家女易嫁，
嫁早輕其夫。
貧家女難嫁，
嫁晚孝於姑。
聞君欲娶婦，
娶婦意何如。
<End Poem>
<Translation>
天下には、正しい音楽と決まったものはない、耳に快ければ、それが楽しい音楽だ。世間には、本当の美人だと決まったものはない、目に美しければ、それが愛しい人だ。 人の美醜に大差はないが、貧富の点では、大いに異なる。貧乏だと、世間に見捨てられ、金持だと、皆にちやほやされる。朱塗りの高楼に住む金持の娘は、薄絹のブラウスに金糸で刺繍する。人が来ても手を休めない。まだ無邪気で十六になったばかり。母や兄が縁談を切り出さぬうちに、すでに婚儀はととのっている。緑の窓の貧乏な家に住む娘は、寂しく暮らして二十歳をすぎる。安っぽいいばらのかんざしをつけ、着物にも真珠の飾りはない。いくたびも結納しようとする人はいたが、縁組の当日となると、二の足をふむ。 この家の主人はよい仲人たちを集め、縁談をまとめようと酒宴を開いた。一座の方よ、ちょっと飲むのをやめて、私の貧富両道の歌を聞いてくれ。金持の娘はたやすく嫁いで、早婚のため夫をばかにする。貧乏な娘は縁談に恵まれず、晩婚のため姑にも孝行する。聞けば、ご主人は奥さんを娶りたいとか、結婚についいてのご意見は、いかがですか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
天下には、正しい音楽と決まったものはない、
耳に快ければ、それが楽しい音楽だ。
世間には、本当の美人だと決まったものはない、
目に美しければ、それが愛しい人だ。
人の美醜に大差はないが、
貧富の点では、大いに異なる。
貧乏だと、世間に見捨てられ、
金持だと、皆にちやほやされる。
朱塗りの高楼に住む金持の娘は、
薄絹のブラウスに金糸で刺繍する。
人が来ても手を休めない。
まだ無邪気で十六になったばかり。
母や兄が縁談を切り出さぬうちに、
すでに婚儀はととのっている。
緑の窓の貧乏な家に住む娘は、
寂しく暮らして二十歳をすぎる。
安っぽいいばらのかんざしをつけ、
着物にも真珠の飾りはない。
いくたびも結納しようとする人はいたが、
縁組の当日となると、二の足をふむ。
この家の主人はよい仲人たちを集め、
縁談をまとめようと酒宴を開いた。
一座の方よ、ちょっと飲むのをやめて、
私の貧富両道の歌を聞いてくれ。
金持の娘はたやすく嫁いで、
早婚のため夫をばかにする。
貧乏な娘は縁談に恵まれず、
晩婚のため姑にも孝行する。
聞けば、ご主人は奥さんを娶りたいとか、
結婚についいてのご意見は、いかがですか。
<End Formatted Translation>